日本語の乱れを指摘する書だが、気になる表現を羅列しているのみで残念
フリーアナウンサーである梶原しげる氏の著書。会話における日本語の乱れについて、時事ネタなどを盛り込んで言及している。小学校高学年以上であれば数時間で読破できる内容で、広い読者層を対象としている。
日本語の文章には『正確な単語や表現で相手に正しい意味を伝える』ことと『適切な言い回しで話し手の感情を伝える』ことの2点に注意が払われる。本書の特徴は、後者、つまり日本語の乱れの中でも特に言い回しについて主観的に言及している点である。日本語ではどのような言葉をどのような言い回しを使うかで話し手の感情が相手に伝わるようになっている。したがって、丁寧に話したつもりでも『○○の方はよろしかったでしょうか』というような不自然な言い回しをすると、聞き手によっては耳障りになることもある。これに対して英語では、先の2点のうち前者が主体であり、『あなた』のように丁寧な場合も『お前』のような乱暴な場合も同じ『you』で表現されるため、言い回しに払われる注意は日本語のそれと比較すると少ない。したがって、本書で得られる主たる情報は『適切な表現法』に集約されると思う。また、日本語が乱れる理由として述べられている携帯電話の普及やテレビアナウンサーの事例(イチローへのインタビュー)などは非常に面白い。
難点はいくつかある。全体的に主観的な印象が強く、自身が根拠なしとしているにもかかわらず、血液型別の言い回し分類を敢えてしている点などは望ましくないと思う。また、日本語の乱れについて教育的に述べるならば、『あの言い方は駄目』『これも駄目』という羅列に終始するのではなく、前述の2点に沿って文章の構造を分解し、何に焦点を当てているかという背景をもっと詳しく述べるべきと思う。思いつきで集めたような内容になってしまっているため、テレビアナウンサーに蔓延している、順接の文章にもかかわらず『○○なんですけれども』という逆説の接続詞を頻用する病理などには気づいていない。さらに難を言うならば、日本語の乱れをテーマにしているために表現がおとなしくせざるをえず、冗談半分の表現も中途半端で面白くない。
ためになる情報もあり、短時間で気軽に読める点はいいのだが、情報量としてはやや物足りなくまとまりも内容に感じる。前述の問題点も考慮して星3つとするも、実質3.5くらいの評価であり、読んで損することはない。
「ことばの生活習慣病」を改善する即効薬が多く紹介されています。
「ことばの生活習慣病」を改善する即効薬が多く紹介されています。
特に、「です」「ます」「おります」「ございます」で終えることと
短いフレーズをいつもよりずっとゆっくり話すことは、今日から
意識的に変えることができそうです。
このように「ことばの生活習慣病」を改善できる
自分自身のマニュアルを増やすことができます。
世間でマニュアルがどのように改訂されたか見ることもできます。
例えば、ロイヤルホストでは以下のように改訂することで
「ことばの生活習慣病」を改善しています。
旧:こちらのほうがメニューになります。 ×?のほう、?になります
新:どうぞ、メニューでございます。
全くだめではないですか・・・。実践伴わず。
本書を結構楽しく読ませていただきましたが、
先日著者がテレビに出ているのを拝見しました。
「なんだ、実物の言い方、全くだめではないですかぁ?」
と突っこんでしまいました(^^;)。
「現代の話し言葉」を主題にした随筆
流石に話し言葉を仕事にするだけのことはある。 「現代の話し言葉」に対する著者、梶原氏の日頃の嗅覚を感じる。 また、所々で披露される心理学に対する理解も素晴らしい。 健康心理士なのだから当然なのかもしれないが、専門的な内容を 平易に説明するところは、一見何気ないが凄いことだと感じる。 内容を理解していないと、噛み砕いた表現はできない。本書、内容は面白いが、あくまで随筆だ。 参考になる内容があるとはいえ、日常の会話が正しいかを 確認するチェック表でもなければ、正しい表現のための参考書でもない。 その点は間違えないで欲しい。 本書を楽しく読ませてもらい、「〜でよろしかったでしょうか」という 店員さんの対応に違和感を覚えるのは私だけではなかったと知って、 少し安心しました。 参考までに電車の中での一冊にいかがでしょうか。
そんな言いかたしないだろう〜もあります
職業病からなんだろう、かなり細かく言葉尻を押さえてます 確かに、読む、書く、話すで考えると 訂正が難しい話すという行為は言葉1つで相手の反応が変わります ただ、年齢差か東京のみで使用されてるのか 「そんな言い方しないだろう」と「し」を入れて一人つっこみした言葉尻もありました
新潮社
口のきき方 (新潮新書) すべらない敬語 (新潮新書) 図解版 口のきき方 武士道と日本型能力主義 (新潮選書) 老会話―親子からビジネスまで、どう話す?どう接する?
|